独白 愉快な“病人”たち

入院7回心筋梗塞で手術4回 山岸伸さんは“病気のデパート”

山岸伸さん(C)日刊ゲンダイ

 心筋梗塞は白血病の薬の副作用じゃないかな。2008年12月に「慢性骨髄性白血病」と告知を受け、グリベックという分子標的薬を毎日4錠飲み続けてきた。今、3錠に減らして2カ月になるけど、ほかにも20年ぐらい前から「糖尿病予備群」と言われて薬を飲んでいて、白血病と診断されてからはインスリン注射に切り替えた。それに、胃薬だなんだで毎日10錠飲んでる。もう“病気のデパート”なんだよ。

 白血病だとわかったのは、糖尿病で定期的に血液検査を受けてたからで発見が早かった。告知を受ける半年前から目まいの症状はあって、撮影中に揺れを感じて三脚を思わず掴んだりしたこともあった。「地震か?」って周りのスタッフに聞いたら、「揺れてませんよ」と言われ、「疲れてるのかな」なんて思ってたんだよ。

 白血病と診断された後、15日間入院して薬を飲み始めた。そうしたら3日後ぐらいに副作用が出て、病気の自覚が生まれた。「3年ぐらいしかもたないだろう」と思って、退院後は撮影した写真を燃やして処分したり、葬式の準備したり……。

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