病気を近づけない体のメンテナンス

【目】40代半ばになったら老視対策を考えた方がいい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ただし、目薬を差す回数は1日3~4回、多くても6回未満。あまり多すぎると含まれる防腐剤などの副作用で、角膜に傷がついたり、炎症を起こす場合があるので注意しよう。

 目の乾きが慢性化するドライアイになっても目が疲れるが、梶田院長は逆に「疲れ目がドライアイを引き起こしている」と指摘する。

「ドライアイで最も多い涙の質に異常があるタイプには、自律神経が関係しています。目は近くにピントを合わせるときは副交感神経が優位になり、遠くを見るときは交感神経が優位に働きます。それで副交感神経優位の疲れが続くと、涙が蒸発しやすいサラサラ涙に変わるのです。遠近両用の眼鏡やコンタクトレンズで目を疲れないようにして、副交感神経をあまり刺激しないようにすると正常の涙に戻ります」

 重いドライアイでは、涙の出口を“涙点プラグ”という栓で塞ぐ治療法がある。その場合でも、適正な眼鏡やコンタクトレンズを処方することで涙点プラグが必要でなくなる患者が、これまでも何人もいるという。

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