医者も知らない医学の新常識

カロリーはほとんどないのに人工甘味料で動脈硬化が進む?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 今年の米国医師会の内科専門誌に、ヨーロッパ全土で4万5000人以上の住民を、16年以上という長期間調査した研究結果が報告されています。それによると、砂糖を含むソフトドリンクも人工甘味料を含む飲み物も、どちらも死亡リスクを増加させていましたが、その危険性はむしろ人工甘味料の方が大きく、特に動脈硬化による血管の病気による死亡のリスクは、人工甘味料で52%も増加していました。

 人工甘味料の方が安全、と考えるのは危険かも知れません。

2 / 2 ページ

石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

関連記事