医者の「大丈夫」「様子見」「とりあえず治療」本当の意味

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■納得いく治療のためには“自衛”が必要

 本来は医者がコミュニケーション能力を高めるべきだが、それを待っていたら患者はなかなか納得いく治療を受けられない。“自衛策”は、言い方の工夫だ。白内障の例なら「こう見えるようになりたい」「この見え方は困る」と伝える。

「冒頭の医者の『大丈夫』は、“自分が調べた範囲では問題がない”という意味で、“100%異常なし”ではありません。『ほかに考えられる病気は?』『ほかに受けた方がいい検査は?』などと聞いた方がいい」

「お変わりありませんか?」という医者の言葉も、医者と患者の認識のズレを生じさせやすい。患者は「症状が良くならない」という意味で「変わらない」と答えているのに、医者にとっての「変わりない」は「症状が悪化していない」の意味。何の手も打ってもらえない。具体的に「頭痛が続く」「不調が消えない」と伝えよう。

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