そこで今、販売認可を待っているのが、史上初のピーナツアレルギー治療薬「パルフォルジア」です。といっても、アレルギーを完全に治癒できるわけではなく、アレルギー症状を緩和するのが目的の「経口免疫治療薬」です。
アレルギー患者に少量のピーナツタンパク質を6カ月間にわたり与え、最終的にはピーナツ2粒をアレルギー反応なしに食べられるようになるのが目標です。しかし免疫療法だけにリスクもあり、臨床実験では5人に1人に副作用が出て、14%の対象者には重いアレルギー症状があったと報告されています。
パルフォルジアは今回、発売決定に大きな影響を与える食品医薬品局の有識者会議で推奨されました。つまり、ほぼ発売決定にこぎ着けたといえます。一方でリスクの高さに懸念を示す有識者もいたということで、今後の動きが注目されています。
ニューヨークからお届けします。