「臭覚検査」をきちんと受けるべき理由 鼻と嗅覚と記憶障害

子どもは勉強嫌いにも影響(C)PIXTA

「①は現在9割以上の病院・診療所で行われている嗅覚検査です。しかし、感度・特異度とも高くはなく、基準嗅覚検査において正常でも静脈性嗅覚検査で反応なし(異常)と出ることもあります。②は医学会が推奨している検査ですが、普及していません。5種類のうち2種類は非常に不快な臭いで、検査を始めると部屋にこもり、衣類や髪の毛などについて簡単には取れなくなるからです。検査する側も完璧な脱臭設備がないとやりたくないというのが本音でしょう。④は簡便で有効ですが保険適用になっておらず、医療機関としては使いづらい側面があります」

 しかし、これらは病院側の都合に過ぎず、嗅覚検査が患者にとって視力検査と同等の必要な検査であることは間違いない。「あさま耳鼻咽喉科医院」ではこの4年間に約100人の嗅覚障害の患者を嗅覚検査で確認。適切な治療で嗅覚を取り戻し、その後、快適な生活を送っている患者さんも多いという。あなたの嗅覚は大丈夫?

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