医者も知らない医学の新常識

サルコペニア予防 中高年からの筋トレは効果があるのか?

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 日本は超高齢化社会に突入しています。すでに高齢者であったり、近い将来高齢者になる人にとって大事なのは、一日でも長く、日々の生活において現役であり続けることです。この場合の現役というのは、高齢者となっても、身の回りのことを援助なく行えるということです。

 その大きな障害となっているのが、加齢による筋肉量の低下です。これを専門用語で「サルコペニア」と呼んでいます。高齢になると、同じように生活していても、徐々に筋肉の量は低下して、その力も弱くなるので、それが転倒や骨折、内臓機能の低下などにつながるのです。

 それでは、高齢者でも運動をすることにより、筋肉の量を増やすことができるのでしょうか? それはまだ結論が出ていない問題です。高齢になると筋力トレーニングをしてもあまり効果はない、という考え方もあります。また、個人差があって、若い時から運動習慣のあるような人では効果があっても、中高年になってから運動を始めた人ではあまり効果はない、という意見もありました。

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石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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