独白 愉快な“病人”たち

伊奈かっぺいさんは脳梗塞で「病気ネタがたくさんできた」

伊奈かっぺいさん(C)日刊ゲンダイ

 日課の絵はがきは私のライフワークで、4人の子供たち一人一人に毎日書いて送るのです。初めは地方に旅に行く間だけだったんですけど、それを10年続けた記念に「毎日にしよう」と宣言して、さらに11年が経ちました。トータル21年目ですから、赤ちゃんだった子供たちもみんな大きくなりましたけれど、今日もこのあと新幹線の中で4枚仕上げて投函しますよ。

 退院するとき、主治医に「私のろれつは大丈夫ですか?」と聞いたんです。そしたら「よかったですね。舌が2枚あって」と言うんです。私がおしゃべりなもんだから、「1枚残ってるから十分でしょう」と言われました(笑い)。

 1つだけ自慢できるのはたばこをやめたことです。それまでは1日にハイライトを2~3箱吸っていました。主治医の女医から「すぐにやめろとは言わないけれど、徐々に減らしてください」と言われました。男の先生だったら「だんだん減らしてください」って言うんでしょうね。女性はジョジョに、男性はダンダン……(笑い)。

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