独白 愉快な“病人”たち

伊奈かっぺいさんは脳梗塞で「病気ネタがたくさんできた」

伊奈かっぺいさん(C)日刊ゲンダイ

 まあ、これはトークのネタですけど、退院してすぐたばこ屋に行きました。生粋のハイライト派で、それより軽いのはすべてマズイから嫌いなんです。でも、あえてそのマズイやつを5種類ぐらい買って吸い続けました。すると1カ月後、「こんなにマズイならもうやめよう」となって、それ以来、一本も吸っていません。本当にそれだけは自慢です。

 入院中はやること見ること初めてなことばかりで、おかげさまで病気ネタがたくさんできました。1枚になった舌も健在で、毎日ジョークとダジャレしか言っていません(笑い)。

(聞き手=松永詠美子)

▽いな・かっぺい 1947年、青森県生まれ。68年に青森放送に入社。在籍中の77年に津軽弁で詩を朗読するアルバム「消しゴムでかいた落書き」を発売。

 サラリーマンでありながらタレントとして人気になり、全国放送にも数多く出演。2007年に退社した現在も青森放送で96年から続くラジオ番組「伊奈かっぺい・旅の空うわの空」(毎週月曜)に出演中。

 活動は青森中心だが、歌とトークのライブ“コンサトーク”で全国を飛び回っている。

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