病み患いのモトを断つ

水虫と帯状疱疹は秋にも要注意 家族感染と重症化どう防ぐ

薬は足全体に(C)日刊ゲンダイ

 夏の暑い時季に悪さをする皮膚病の代表が、水虫だろう。気温の低下とともに足のムレが軽減すれば、症状も軽くなる。5人に1人といわれる水虫の人はホッとしているはず。一方、残暑の疲れが出始めるこの時季に悪さをするのが、帯状疱疹だ。まったく違う2大皮膚病、秋ならではの注意点があるという。すみれ皮膚科クリニックの藤田伸弘院長に聞いた。

 まずは水虫について。

「水虫はいくつかのタイプがあって、足の親指の間がジュクジュクしてかゆくなる趾間型や足の裏やふちに水ぶくれ(水疱)ができる小水疱型だとかゆくなります。そういうタイプだと、症状が落ち着く秋から冬にかけては治療を休みがち。一方、主にかかとの角質が増殖して粉をふいたようになる角質増殖型は、水虫と気づいていない人が多く、治療していないことが珍しくありません。いずれのタイプであれ、秋は治療の中断から家族やパートナーに感染させやすいのです」

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