病み患いのモトを断つ

水虫と帯状疱疹は秋にも要注意 家族感染と重症化どう防ぐ

薬は足全体に(C)日刊ゲンダイ

■靴の衛生とワクチン接種

 水虫を起こす白癬菌をまき散らさないためにはしっかり治療を続けること。抗真菌薬のクリームや軟膏を塗るのが基本だが、塗り足りない人が多いという。

「症状がある部分だけでなく、すべての足の指の間、甲、足の裏、かかとと足全体にまんべんなく塗るのです」

 もう一つは靴のケアだという。

「白癬菌は靴にも潜んでいますから、スニーカーなどは、靴用洗剤で丸洗いします。革靴は中敷きを定期的に交換したり、アルコールで除菌したりするといい。いずれも、最後は陰干ししてしっかり乾燥させること。それで白癬菌をリセットするのです」

 帯状疱疹は、幼いころに感染した水ぼうそうのウイルスが原因。水ぼうそうが治っても、ウイルスは体内に潜んでいて、疲労や免疫力の低下で、再び悪さをする。50歳から80歳までに3人に1人はかかるといわれ、中高年にありふれた病気だ。この時季は夏の疲れだけでなく、会社の異動のストレスなども重なって疲労が蓄積されて、発症しやすいという。

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