病み患いのモトを断つ

水虫と帯状疱疹は秋にも要注意 家族感染と重症化どう防ぐ

薬は足全体に(C)日刊ゲンダイ

「左右どちらかの胸や腹部、顔などに帯状の発疹が現れます。最初は違和感だけで発疹が出るまでタイムラグがあることがある。それで受診と治療が遅れると厄介で、治療で発疹が治まっても、眠れないほどの頑固な痛みが残ることがある。それが帯状疱疹後神経痛です。まれに、顔面マヒや視力障害、髄膜炎などの合併症を起こす報告もあり、発症してから72時間以内に抗ウイルス薬を服用して、初期治療をしっかり受けることが、神経痛や合併症を防ぐ上で重要です」

 口の周りにできる単純ヘルペスも、疲労や免疫力の低下で再発する。そのウイルスも、一度感染すると体内に潜んでいるためだ。

 医学的には、単純ヘルペスと帯状疱疹を合わせて、ヘルペスという。単純ヘルペスが再発しやすい人は、50歳を越えたら帯状疱疹に要注意だろう。

「2016年から水ぼうそうワクチンが50歳以上の方も接種できるようになっています。ワクチン接種で、帯状疱疹の発症は半分に抑えられますから、体力に自信がある人はともかく、糖尿病やがんなどで免疫力が低下している人は接種するといいでしょう」

 ワクチンの効果は5年で、それを超えたら再接種だ。

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