生活と健康 数字は語る

「推定」による信頼区間は実際の減少の幅が示され実用的

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 信頼区間は実際の減少の幅が示されるため、危険率に比べてより実用的な面があります。喫煙率の減少は少なく見積もって8%、大きく見積もれば13%というように読めるわけです。少なく見積もっても8%減少ということなら、標本調査の結果とはいえ、減ると判断したほうがよさそうです。

 医学論文の世界では、有意水準5%の「検定」から95%信頼区間を重視する「推定」を用いた記載に変わりつつあります。危険率は効果の大きさを示していないが、信頼区間は実際の効果を見積もることができるという点で、やはり後者が優れているという判断なのでしょう。

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名郷直樹

名郷直樹

「武蔵国分寺公園クリニック」院長、「CMECジャーナルクラブ」編集長。自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、東大医学教育国際協力研究センター学外客員研究員。臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「検診や治療に疑問を感じている方! 医療の現実、教えますから広めてください!!」(ライフサイエンス出版)、「逆説の長寿力21ヵ条 ―幸せな最期の迎え方」(さくら舎)ほか。

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