医者も知らない医学の新常識

欧州で研究報告 身長が低い人ほど糖尿病になりやすい?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 糖尿病が肥満と関係があるというのは、皆さんもよくご存じのことだと思います。

 食べ過ぎや運動不足で体重が増えると、増加した内臓脂肪の影響によって、血糖を下げるホルモンである、インスリンの効きが悪くなる。それが原因と考えられています。

 それでは、身長や足の長さと糖尿病のなりやすさとの間には、何か関係はあるのでしょうか? ヨーロッパで行われた大規模な疫学研究によると「身長が高いほど糖尿病になりにくかった」という意外な結果が報告されています。

 その問題を更に細かく分析した研究が、今年の糖尿病の専門誌に掲載されました。

 ドイツで2500人の一般住民を7年間観察したところ、やはり「男女とも身長が高いほど糖尿病のリスクは低下」していました。「身長」を「座高」と「足の長さ」に分けて分析すると、女性では座高も足の長さも同じくらい影響していましたが、男性では足の長さのみが関係していて、座高はあまり影響していませんでした。

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石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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