中年太りを気にしている人にとって、食欲の秋はつらいだろう。「ウーマンウェルネス研究会」が40~50代の男女626人に内臓脂肪に関する意識調査を実施したところ、お腹が出ていることを「気にしている」「やや気にしている」との回答は8割に上ったものの、6割は対策をしていないことが明らかになった。
「内臓脂肪は、内臓の周りや腸を固定する腸間膜に絡みつくように蓄積していきます。すぐに蓄積されやすい半面、皮下脂肪に比べて減らしやすいのも特徴です」
こう言うのは産業医で健康科学アドバイザーの福田千晶氏だ。簡単にできる、お勧めの内臓脂肪対策が3つあるという福田氏に聞いた。
1つ目が食事のチョイ抜き。
「砂糖入りコーヒーを無糖にしたり、ご飯の大盛りを普通盛りにしたりして、糖質を少しずつ減らすのです」
体重を1キロ減らすには約7000キロカロリーを消費しないといけない。1カ月でクリアすると仮定すれば、1日当たり230キロカロリーで、大体ご飯1膳分。チョイ抜きの積み重ねで十分達成できる。
2つ目が、運動のチョイ足しだ。通勤途中に30分ほど歩くといい。三日坊主にならないためには工夫が必要だ。
「スマホの歩数計やダイエットアプリを使うと、歩数や消費カロリーが見えて励みになります」
3つ目は、緑茶だという。
「茶カテキンには、脂肪燃焼効果があるのです」
茶カテキンを摂取して12週間後に取り入れたグループは、取り入れていないグループに比べて内臓脂肪の面積が9.5%も低下していたという。
3カ月で10%減は見逃せないだろう。