しかしKさんは、保険に入ってもがんが心配であることには変わりません。とりあえず、A病院の消化器内科を受診して、翌週に検査することになりました。
そして、Gさんから電話があった時、「胃の調子が悪いので病院でがんの検査をしてもらうことになった」と伝えました。すると、Gさんは「これから3カ月はがんの検査はしないでください。もし、3カ月以内にがんと診断されたら保険が下りません」と言うのです。
Kさんは思いました。
「私はがんが心配なのに、3カ月はがんの検査を受けるなだって? この間にがんが進んでしまったらどうしよう。なんのために保険に入ったんだ?がんが心配で入った保険なのに、そのためにがんの検査をするなだと? お金が大切か、体が大切か? そんなバカな話が……」
Kさんはやはり心配になって、予定通り翌週の内視鏡検査を受けました。幸い、びらん性胃炎ということで、組織検査の必要はありませんでした。検査の結果が良かったこともあってか、Kさんの腹部の不快な症状はなくなったそうです。
がんと向き合い生きていく