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スルメイカを加熱と生で…調味料を使い分け生活習慣病改善

スルメイカのワタ炒め(手前)と塩辛(C)日刊ゲンダイ
旬を食す<3>スルメイカ

 大間のマグロは冬にかけてのある時期を境に、格段に味が良くなるといいます。理由はエサがかわること。魚からイカを食べるようになるからだそうです。豊洲の仲買人さんから聞いた話です。

 スルメイカにはうま味成分でもあるタウリンが、豊富に含まれています。タウリンは肝機能を高めるほか、心臓病や高血圧などさまざまな生活習慣病の改善作用があります。ストレス軽減や免疫力向上に効果のある亜鉛も豊富です。高タンパク低脂肪で、なおかつ、栄養価も高い食材なのです。

 今回はワタ炒めと塩辛です。2品ともワタを使った料理ですから、なおさら鮮度の良いものを選びます。目が澄んだ黒色で表皮の褐色が鮮明なもの、透明感があって触った瞬間に色が変化するようなものであれば新鮮です。全体的に白っぽいものは避けた方がいいでしょう。

 ワタ炒めはイカの持つ本来のうま味を引き立てるためにニンニクとナンプラー(魚醤)を使いました。イカのワタそのものでも十分おいしいのですが、小魚を塩蔵して発酵させたナンプラーを加えることで、より味に深みが出ます。

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