前立腺がんは、悪性度が低いタイプが多く、それなら治療をしないで経過観察する監視療法という選択肢があります。高齢者に多いのも特徴で、見つかったときの年齢と期待される余命から、亡くなるまでがんが悪さをしないと判断できれば、何もしないという考え方です。
その途中にがんが悪化したら、放射線治療を選択すれば、2大合併症を防ぐことができます。高齢ゆえ、「性機能は関係ない」と思っても、尿漏れはつらいはず。アクティブに生活を楽しみたい人なら、なおさらです。そんな視点で、治療法を選択することが大切でしょう。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁