ドクターXが見分ける いい医者いい病院

「教授」「専門医」「学会会員」の肩書は信用できるのか?

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 特定の組織や大学医局に属さないフリーランス医師の活躍を描いた「ドクターX」(第6シリーズ)が放映中だ。中山祐次郎さん(39)もそのひとり。手術の腕を磨くために自ら選んだ病院でキャリアを積んでいる、いわゆるフリーランス外科医だ。著書「医者の本音」は14万部のベストセラーになっている。

 ――患者が医者の良し悪しを判別する前に、双方の“相性”の方が大事だということですが?

「良い医者か、悪い医者かは、ラーメンの好みや相性と同じようなものです。医療というのは、医者という人間が、患者さんの個別性を考えて行うものなので、相性が存在します。単純に『こういう医者が良い』とは言い切れませんし、逆を言えば誰に対しても『最高の医者』というのも存在しません。ただ、その定義を超越し、それだけはアカンという医者がいるのもまた事実です」

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中山祐次郎

中山祐次郎

1980年生まれ。鹿児島大学医学部卒。都立駒込病院大腸外科医師(非常勤)として10年勤務。現在は福島県郡山市の総合南東北病院に外科医として籍を置き、手術の日々を送る。著書に「医者の本音」(SBクリエイティブ)、小説「泣くな研修医」(幻冬舎)などがある。

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