独白 愉快な“病人”たち

まさに地獄の痛み…鈴木麻由さん語る群発頭痛との壮絶闘病

鈴木麻由さん(C)日刊ゲンダイ

「群発頭痛」という病名はそのとき初めて聞いたのですが、後に調べたところ「世界三大痛」と称される病でした。激痛という言葉では収まらず、「拷問なのか」と思うほどの痛みを繰り返すのです。痛みをどうにか抑えようと、頭を壁に打ち付ける人がいることから「自殺頭痛」とも呼ばれているようでした。ハリー・ポッターシリーズで有名な俳優のダニエル・ラドクリフさんがこの病気を公言なさっています。

 私も同様の症状で、発作が起きたときをたとえるなら、「麻酔なしで歯を全部抜かれた」感じ。あるいは、「鼻をトンカチで叩かれ、耳に電流の棒を刺され、目をえぐり取られ、神経がむき出しになった顔面をノコギリで切り取られているような」……まさに地獄の痛みです。

 ひとたび発作が起こると、少しの振動や光でも痛みが激しくなるので、部屋を真っ暗にして、発作が起きたときの体勢でみじんも動かずにじっとしていました。

3 / 5 ページ

関連記事