独白 愉快な“病人”たち

まさに地獄の痛み…鈴木麻由さん語る群発頭痛との壮絶闘病

鈴木麻由さん(C)日刊ゲンダイ

 あまりの痛みに当初は声を発することもできませんでしたが、途中からうめき声と泣きじゃくる声がひどかったようで、母がお隣さんに菓子折りを持ってお詫びに行ったとも聞きました。

■薬さえ飲んでいれば仕事はできるようになった

 そんな具合に最初の発作が起こってから3カ月弱は暗い部屋で寝たきりでした。音のない部屋で、薬を飲んで、ただ寝ているだけ。食事をするのも痛いので食欲はなく、半年で10キロも痩せました。ただただ「次の発作はいつ来るのだろう」と怯えるだけで、ふいにやってくる激しい頭痛にぐったりしていました。

 最初の発作から3カ月たってからは症状も少し安定し、1日に5分程度のテレビ観賞、夕方に右目に眼帯をしながら近所を散歩できるようになりました。動悸を感じながらも電車に乗ることに慣れていき、少しずつ少しずつ単発の仕事を再開していきました。

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