積極的に取りたい食物繊維は、便を固形化して硬さを保つ「不溶性食物繊維」。繊維が溶けずに残る食品で、大麦や玄米といった穀類、れんこん、ごぼう、にんじん、大豆などだ。取り過ぎに注意するのは、コーヒーや紅茶などに含まれるカフェイン、アルコール、香辛料の多い食品。これらは便を肛門へ移動させる腸管の蠕動運動を活発にさせ、下痢を起こしやすくさせるからだ。
もう一つ便失禁の治療で用いられている運動は、骨盤の底にあり排尿、排便をコントロールする役割を担っている骨盤底筋を鍛える「骨盤底筋収縮訓練」。やり方はこうだ。
(1)尿道・肛門・膣(骨盤底筋)を5秒間ギュッと締めた後に、10秒間休む
(2)骨盤底筋を①よりも弱い力で10秒間締めた後に、20秒間休む
(3)骨盤底筋をギュッと締めて、すぐに緩める
病気を近づけない体のメンテナンス