男性も知っておきたい女性の病気

子宮頸部異形成<2>勤務先に知られないよう夏休みに手術を

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 本来、青山さんは申請すれば医療費の一部を組合が負担してくれる。しかし、偏見にさらされたり、かわいそうと思われるのを嫌った青山さんは手術と2日間の入院費用の7万2000円のすべてを自費で賄ったという。

 近年、20~30代の女性の間で、急速に増加している「子宮頚部異形成」は、子宮頚がんの前段階といわれ、自覚症状のないのが特徴である。青山さんのように、「子宮頚がん」(細胞診)の診察を受けることによって発見されることが多い。

 自然治癒もある。だが、怖いのは治療を怠ると、婦人科のがんではもっとも頻度が高い「子宮頚がん」に進展する傾向が強いことだ。

「手術担当医師からも術前に、“患部を切除することが第一ですが、手術時に、子宮の奥の部分も診ます。腫瘍が広がって、子宮頚がんになっていないかも診断するためです”と説明されました」

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