役に立つオモシロ医学論文

米国の専門誌で報告 収入が増えると心臓病になりにくい?

健康状態は社会環境にも大きく影響を受ける

 平均で17年間にわたる調査の結果、収入が減少した人は10%(900人)、変化がなかった人は70%(6284人)、増加した人は20%(1805人)でした。心臓病のリスクは、収入の変化がなかった人と比較して、減少した人で17%、統計学的にも有意に増加しました。一方で、収入が増加した人では14%、統計学的にも有意に低下しました。

 もちろん、収入と心臓病に直接的な因果関係があるわけではないと思いますが、収入の増減による生活の変化と健康状態は軽視できない問題かもしれません。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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