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秋の味覚 栗はビタミンCも食物繊維もたっぷりで高い栄養価

秋の味覚、栗
秋の味覚、栗

 スーパーの売り場に秋の味覚がズラリと並ぶ。栗もそのひとつ。栗は、落葉樹になる果実で、我々が普段よく食べている“黄色く甘い”部分は種である。

 オジサン世代には、季節の味覚として、栗ご飯、栗きんとん、渋皮煮あたりが馴染みが深いか。いや、栗ようかんや栗まんじゅう派もいるだろう。

 実は、栗はデンプンが多く脂質が少ないヘルシー食品として知られ、その健康効果は意外に高い。

 たとえば、ビタミンB群(B1、B2など)がたっぷり含まれ、ビタミンCも豊富。ビタミンCは熱に弱いが、栗はデンプン質に含まれるため熱で失われるビタミンCは少ないそうだ。

 また、中年男性にオススメの亜鉛、食物繊維、カリウムなども豊富だし、渋皮部分には抗酸化作用が高いポリフェノールの一種が含まれている。その意味では、渋皮煮などは理にかなった食べ方と言っていい。

 なお、栗の生産量日本一(ランキング)は茨城県で、全国シェアの22・2%を占める。以下、2位=熊本(15・4%)、3位=愛媛(9・8%)と続く。

 首都圏は農産物生産ランキングには無縁のように思われがちだが、こと栗に限ってはさにあらず。前出のランキングでは、5位に埼玉(3・5%)、11位に神奈川(2・0%)、12位に千葉(2・0%)、そして15位になんと東京(1・7%)がランクイン。4都県合わせると9・2%にのぼる。

 首都圏住民は、栄養たっぷりの地元産の果物を口にするチャンスか。

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