「H1N1の患者数の年齢分布を見ると、通常は小児に多いのですが、08-09シーズンのH1N1pdmは、10代の中高生に多く、60歳以上の高齢者はほとんど感染しませんでした。ところが、その後の動向を見ると、中高生の感染が抑えられ、一般的なH1N1と同様に小児が増え、高齢者も感染しています」
B型は小児が感染すると重くなるが、成人感染は症状が軽い。
昨シーズンに“隠れインフル”が流行語になったのは、風邪かと思って受診したらB型が見つかったため。その背景に簡単に診断できる簡易キットの普及があり、最近はB型が増加傾向だという。
「高熱を起こすのはA型で、一般にH1N1とH3N2の方が高い傾向があります」
「インフルエンザ診療マニュアル2019-2020年シーズン版」によれば、どちらも最高体温は年齢が上がるにつれて低くなり、インフルのイメージ通りの39度以上になるのはH1N1で10代まで、H3N2で30代までだ。どちらも40代以上は38度台にとどまる。
病み患いのモトを断つ