病み患いのモトを断つ

インフルが早くも流行の兆し 5つの薬の解熱時間の違いは

パンデミック(右、2009年当時)以降、薬が効きにくいタイプのウィルスが…(C)日刊ゲンダイ

「H1N1の患者数の年齢分布を見ると、通常は小児に多いのですが、08-09シーズンのH1N1pdmは、10代の中高生に多く、60歳以上の高齢者はほとんど感染しませんでした。ところが、その後の動向を見ると、中高生の感染が抑えられ、一般的なH1N1と同様に小児が増え、高齢者も感染しています」

 B型は小児が感染すると重くなるが、成人感染は症状が軽い。

 昨シーズンに“隠れインフル”が流行語になったのは、風邪かと思って受診したらB型が見つかったため。その背景に簡単に診断できる簡易キットの普及があり、最近はB型が増加傾向だという。

「高熱を起こすのはA型で、一般にH1N1とH3N2の方が高い傾向があります」

「インフルエンザ診療マニュアル2019-2020年シーズン版」によれば、どちらも最高体温は年齢が上がるにつれて低くなり、インフルのイメージ通りの39度以上になるのはH1N1で10代まで、H3N2で30代までだ。どちらも40代以上は38度台にとどまる。

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