更年期を知って夫婦円満

明けない更年期はない…ほとんどは自然と症状が治まる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 更年期に出る不調は、卵巣が役割を終え、女性ホルモンの分泌が少ない状態に、体が慣れないことがひとつの要因。軽い症状であれば、閉経後、徐々に低ホルモン状態に体が慣れれていくことで、症状も治まっていくパターンがほとんどです。

 しかし、気力低下やうつ症状などの精神的な症状の場合は、自分の症状が重いか軽いかの判断がつきにくく、医療機関にかからないで長い間苦しんだり、悪化させたりする方もいます。また、更年期症状と間違えやすい病気、精神科で治療が必要な本当のうつ病、甲状腺機能異常、肝機能障害、メニエール病、関節リウマチ、子宮がんなどがあります。不調を感じる、または、症状が軽いか判断できない場合は、ためらわずに医療機関へ相談に行きましょう。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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