ニューヨークからお届けします。

怒りを発散できてビールも飲める「レイジ・ヨガ」が話題

健康効果が浸透しヨガ人口も急増(C)日刊ゲンダイ

 またテキサスとカンザスのクラスは、両方ともクラフトビール工場内のスペースで行われ、休憩時間に水分補給とリラックスも兼ねて無料のビールを飲むことも可能とあって、これまでヨガには興味がなかった男性の受講者も多いようです。

 考案したカナダ人のインストラクター、リンジー・イスタスさんは「レイジ・ヨガは万人向きではないが、ヨガを通じて毎日に必要なタフさを身につけてほしい」とエンパワーメントのひとつであることを強調。一方、伝統的なヨガインストラクターたちも、ヨガは敷居が高いと感じる人たちにアピールできると好意的に反応しています。

 アメリカではここ5~6年でヨガの健康効果が浸透し、ヨガ人口も激増。今では約3600万人が取り組んでいるという数字があるほどです。少し前にヤギを背中に乗せて行うゴート・ヨガが話題になりましたが、それに続くこの“怒りのヨガ”、さらに次は何が出てくるか楽しみでもあります。

2 / 2 ページ

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

関連記事