独白 愉快な“病人”たち

重病説まで流れて…たかまつななさんが語る虫垂炎性腹膜炎

たかまつななさん(C)日刊ゲンダイ

 特に私は会社の取締役として仕事をスタッフに振る立場なので、「体を壊してまでする仕事はないんだ」とわかっていないと、無理をしたり無理をさせたりしてしまう。事実、「もう少し頑張ればもっといい教材(出張授業のための)になる」と思うとつい頑張ってしまったし、人にもそれを求めていました。でも、今は人を増やすことに力を入れています。お金はないんですけど、スタッフが無理をしているなら、アシスタントを1人雇えばいいと思うようになったんです。

 結局、健康でいないと何もできない。だから休息は大事。私がこんなことを言うなんて、環境は人を変えるものなんですね。

 (聞き手=松永詠美子)

▽1993年、神奈川県生まれ。中学生のとき「憲法九条を世界遺産に」の著者が太田光(爆笑問題)と知り、芸人を目指す。慶応大学大学院を経て芸人に。2016年に「㈱笑下村塾」を設立し、主権者教育の普及・啓発からコミュニケーション術まで、面白くわかりやすく講義するお笑い芸人による出張授業を展開。自身も取締役を務めながら小中高校から一般企業、教員研修まで幅広く出張授業をしている。最近は時事ユーチューバーの顔も持ち、著書に「政治の絵本」がある。

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