病気を近づけない体のメンテナンス

のど<上>加齢とともに衰える…「のどトレ」の正しいやり方

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ティッシュペーパーをテーブルの上に1枚置き、息を吐いて吹き飛ばせる距離を測る。
《判定》160センチ(男性40代/女性30代後半)、150センチ(男性50代/女性40代)、140センチ(男性60代/女性50代)、130センチ(男性70代/女性60代)、120センチ(男性80代前半/女性70代前半)。カッコ内は相応する肺年齢。

「発声能力テストの平均値は、男性は約30秒、女性は約20秒です。のみ込む力が弱くなると、発声時間も短くなります。のど年齢テストは、5回以下では誤嚥性肺炎のリスクが高くなるので要注意です。高齢になるほど空嚥下しにくくなるのは、のどの老化とともに唾液の分泌量が減るからです。肺年齢テストは呼吸筋のトレーニングにもなるので、週に2~3回行えば肺機能がだんだんアップしていきます」

 3つのテストで自分ののどと肺の能力の程度が分かったら、次は具体的な「のどトレ」のやり方だ。大谷院長はこれまで、のどや肺の機能の老化を防ぐ効果的な方法を考えてきた。それで結論に至ったのが、声を出すことで関連する筋肉を総合的に鍛えることが、最も簡単で効果的なのどや肺のトレーニングになるということ。来院する患者たちにも勧めているのは「音読」だ。

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