病気を近づけない体のメンテナンス

のど<上>加齢とともに衰える…「のどトレ」の正しいやり方

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 音読のテキストとして用いるのは、大きな声で気持ちよく発声できれば何でもいい。名作、古典、お経など、お気に入りの本1冊を毎日少しずつ音読するのでもいい。

「音読トレーニングの目安とする時間は、1回1分、朝昼晩の1日3回(1日3分)です。もっと長く音読しても構いません。無理なく続けられるためにハードルを低く設定しています。重要なのは毎日、短時間でもコツコツと継続することです」

 ひとつだけ心掛けることがある。「腹式呼吸で、ゆっくりと大きな声で読む」ことだ。腹式呼吸は、息を吸い込んだときにお腹が膨らむ呼吸法。やり方が分からない人は、あおむけに寝ると自然に腹式呼吸になるので、まずはあおむけに寝て呼吸の仕方のコツを掴むといい。やり方はこうだ。

①あおむけに寝て軽く膝を立て、片方の手をお腹に、もう片方の手を胸に置く。②お腹が膨らむのを確認しながら、鼻から息を吸い込む。胸はあまり動かないことを確認。③吸った時間の2倍をかけて、すぼめた口から息を吐き、お腹が元に戻るのを確認する。

 あおむけに寝た姿勢で腹式呼吸に慣れたら椅子に座ってやってみよう。

「音読トレーニングを習慣にすると、声を出すことはとても楽しいですし、体が若返ってくるのが実感できると思います。毎日続けていれば、健康に大きな差がつくことは間違いありません」

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