06年から12年までの病歴を追跡した結果、認知症の有病は一般の人に比べて、医師で44%、医師以外の医療職で54%、統計学的にも有意に低いことが示されました。
追跡の期間が短いことや、医師や医療職として雇用されている人は、そもそも心身ともに健常者が多く、この研究結果から医学的知識と認知症の発症リスクの間に直接的な因果関係があるかどうかは分かりません。
とはいえ、医学的知識に基づく健康関連行動が、認知症の発症リスクの低下に関連している可能性が否定されるものでなく、どのような原因が最も認知症の発症に関連しているのかも含めて、今後の研究報告に注目です。
役に立つオモシロ医学論文