酒がうまい季節だから知っておきたい…むくみを防ぐ食事術

塩分の過剰摂取、タンパク質不足は要注意(C)日刊ゲンダイ

 成人男性の体は約60%が水分でできている。その3分の2(体重の約40%)が細胞の中にある細胞内液で、残り(同約20%)が細胞の外にある細胞外液だ。細胞外液のうち4分の1(同約5%)が血管の中を流れる血しょうで、残りが細胞と細胞の間にある間質液(同約15%)だ。水分が体重の10%以上増加すると、むくみとして認識できるようになるといわれる。

 つまり、体重80キロの人がむくみを自覚したときは8キロの水分が体内にたまっている可能性があるのだ。これが繰り返されれば体の調子が悪くなるのは当然だ。

 大量のお酒を飲んだ翌日に顔などがむくむのは、単に日本酒や焼酎、ビールなどの水分をたくさん取るからではない。血液中のアルコール濃度が高くなったり、濃い味付けのおつまみやシメのラーメンを食べて血中の塩分濃度が上がった分、浸透圧の働きにより血液に流れ込む水分が多くなって血管がパンパンになる一方、静脈やリンパ管でその処理ができなくなるからだ。

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