酒がうまい季節だから知っておきたい…むくみを防ぐ食事術

塩分の過剰摂取、タンパク質不足は要注意(C)日刊ゲンダイ

「浸透圧とは、細胞膜のような半透膜で隔てられた濃度の異なる2つの液体の間で生じる、濃度の低い方から高い方へ移動する圧力のことです。タンパク質の一種である『アルブミン』が血液中に大量に存在することで浸透圧が働いて、血管内外の水分量が調整されています。そのアルブミンが不足すると、水分が血管の外に抜けて浮腫が生じる原因になるのです」

 テレビや雑誌などで難民の乳幼児のお腹が膨張している姿が紹介されるが、これは極度のタンパク質不足と不十分なエネルギー摂取によるクワシオルコルという症状だ。タンパク質不足のため、低アルブミン血症を引き起こす。

 アルブミンは脂肪酸やミネラル、ホルモンなどと結合し、体内の必要な場所にこれらを運搬する働きがある。肝臓でつくられ、役割を終えると筋肉や皮膚で分解される。アルブミンが不足する原因はさまざまあるが、偏った食事や急激なダイエット、高齢で食が細くなっても起こるという。

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