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中年オヤジにうってつけ「ラジオ体操」の驚くべき運動効果

戦後に復活した「ラジオ体操第1」のスタイルは今日まで続いている(C)共同通信社

 11月1日は「ラジオ体操の日」。1928(昭和3)年の11月1日の朝7時に、NHKから初めて「ラジオ体操」の放送が行われたことから、ラジオ体操制定90周年を記念し、2018年に日本記念日協会に登録されたものだ。

 ラジオ体操は、“いつでも、どこでも、だれでも”できる体操として、旧逓信(ていしん)省簡易保険局(現かんぽ生命保険)が開発。初回放送は、昭和天皇(1901~89年)の御大典(即位の礼)の記念事業のひとつで、実際の振り付けは全国各地の郵便局員が広めたというエピソードもある。

 ラジオ体操の“効果”については、全国ラジオ体操連盟のHPにこんな説明がある。2000年に日本体育大学の浅岡直美氏が「ラジオ体操についての一考察」というテーマで調査し、まとめた論文の一節だ。

「十三種類の運動によって全身を動かし、ふだんの生活では使用しない筋肉や関節、骨に影響を与える。特に筋肉や関節を十分動かすことによって柔軟性の向上、血行増進からの肩こり、腰痛の予防・回復を期待することができる。また、骨に刺激を与えることによって骨の成長・活性化を促し骨密度低下の予防・回復も期待することができる」

 運動不足で体調不良をボヤく中年オヤジにはうってつけか。健康診断で肥満を指摘され、昨年夏から毎週1回、地元自治体の筋トレ教室に通う本紙50代記者は、「第1と第2を続けてやると、うっすら汗ばむ。肩こりが解消した」と告白する。続けてみる価値はありそうだ。

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