独白 愉快な“病人”たち

最後の手段で肛門にホースを…お侍ちゃんが語るクローン病

お侍ちゃんさん(C)日刊ゲンダイ

 CTの結果、やはり胃腸に炎症が認められ、絶食と抗生物質の点滴となりました。これでよくなると思ったのですが、痛みが強くなるばかり……。医師から「小腸の炎症かもしれない。でもうちには小腸の検査設備がないので大学病院に転院してもらいます」と告げられました。

 一番つらかったのはこの後です。というのも転院の前に、胃と大腸に問題がないことを確定しなければならず、胃カメラと大腸検査をしたのです。すでに体力が低下していて下剤を飲むのも一苦労な中、それをなんとか耐え抜いて検査を終えて転院したら、なんと転院先の大学病院でも再び胃カメラと大腸検査をするというではありませんか! 1週間に2回もの同じ検査……。私には、もう下剤を飲む力は残っておらず、最後の手段で肛門にホースを入れ、お湯で流し出すという状態でした。

 腹痛から大学病院に行くまで約2週間。胃腸炎と思っていた私にも焦りが出始め、本番まで1カ月と迫ったミュージカルの降板も考えざるを得なくなりました。

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