子供が風邪をひいたり、お腹に菌が入って痛くなったりするのは珍しくありませんが、免疫系はそれを記憶して、次に菌が入ってきた時に攻撃する働きをします。
ところが、はしかウイルスはこの記憶を消去してしまい、また最初からやり直しとなる……。研究者らはこの現象を「免疫の記憶喪失」と名付けました。
アメリカでは以前もお伝えしたように、宗教的な理由などで予防接種を拒否する人がじわじわと増えていて「アンチバクサー」と呼ばれています。そのため、予防接種を受けない子供から学校などではしかが流行し、社会問題になっています。
研究者は「せっかくほかの病気の予防接種を受けていても、一度はしかをうつされてしまえば、ワクチンによる免疫はすべて消えてしまう」とコメント。そんなはしかの恐ろしさを少しでも広く知ってもらい、ひとりでも多くの人が予防接種を受けてほしいと呼びかけています。
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