独白 愉快な“病人”たち

その時が来たと手術を決断…島津悦子さん語る変形性股関節症

島津悦子さん(C)日刊ゲンダイ

 28歳ごろから痛みだし、当時の診察医から「今のうちに手術した方がいい。いつかは、歩けなくなるほどの痛みが出て、結局、手術しなくてはならなくなる」と言われました。

 今年に入って痛みが持続するようになり、「ついにその時が来たな」と思い「人工股関節置換手術」を決断し、8月に手術を受けました。

 病気は乳児期の股関節脱臼の後遺症で、年齢とともに股関節の軟骨がすり減ってしまう「変形性股関節症」です。医師の話では、乳児期の股関節脱臼は昔のオムツ事情や抱き方が要因らしく、この年代には多いとのこと。私は1歳半から3歳くらいまでギプスをして過ごしていました。両親の献身的なケアのおかげもあり、学生時代はもちろん、立ち仕事だった観光バスガイド時代も含めて痛みとは無縁でした。

「あれ? 痛いな」と思い始めたのは、歌手デビューして2年目ぐらいです。疲れると左脚が痛くなり、それ以来、痛かったり痛くなかったりを30年近く繰り返して、いよいよ耐え難くなったのが今年に入ってすぐでした。寝ても覚めても痛い。左のお尻、太もも、膝、脛……左脚全体がうずくような痛みで、処方されたロキソニンの湿布薬も痛み止めの飲み薬も効かなくなっていました。

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