◆「弓状子宮」 子宮底部(内腔の上の部分)が少しくびれている。
◆「中隔子宮」 子宮は1つだが内腔が壁で仕切られている。
◆「単角子宮」 子宮の内腔が半分くらいないような形になる。
なぜ、このような奇形が起こるのか。それは胎児期のごく初期の生殖器の分化が関係します。少し難しくなりますが、簡単に説明しましょう。
ヒトの胚は、初めのうちは男女ともに「ミュラー管」と「ウォルフ管」という生殖管をそれぞれ2本ずつ持っています。
女性の場合はその後、ウォルフ管が退化し、ミュラー管が発達します。そして2本のミュラー管は接近し合い、下の部分が癒合してY字状になります。これが女性器の原形で、下部の癒合した部分が子宮と腟の一部となり、上部の二股に分かれたところが卵管になるのです。この過程で癒合が不完全だったり、発達が途中で止まったりすることが奇形の原因とされています。
専門医が教える パンツの中の秘密