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1日1個で医者いらず 旬のリンゴは“スターカット”で食べる

リンゴの栄養は皮の部分にたっぷり
リンゴの栄養は皮の部分にたっぷり

 昔から、“1日1個食べれば医者いらず”などといわれるリンゴの季節がやってきた。店先にはふじ、つがる、王林などポピュラーな品種をはじめ、さまざまな品種が並ぶ。

 最近は、スターカットと呼ばれる切り方が注目され話題に。リンゴといえば、通常、上から十字の包丁を入れ、4等分、または8等分して芯の部分を取り除いて皮をむくのが一般的だった。

 スターカットは違う。リンゴを横向きに置いて“輪切り”にするのだ。幅は好みでいいが、1センチ以内が食べやすい。輪切りだと、中央の部分の5つのタネが花びらのように星形に見えることから、この名がついたらしい。

 なぜ輪切りかといえば、リンゴの栄養分をたくさんとれるから。栄養は皮の部分にたっぷり含まれ、輪切りでかじれば、より多く皮の部分を食べることになるという寸法。オジサン世代こそこちらか。

 リンゴの皮の部分には、抗酸化作用があり生活習慣病の予防に役立つポリフェノールや、水溶性食物繊維のペクチンが含まれている。また、不溶性食物繊維のセルロースやビタミンCもたっぷり。“医者いらず”たるゆえんである。

 都道府県別の生産量は、青森県の44万5500トンがダントツで、以下、長野(14万2200トン)、岩手(4万7300トン)、山形(4万1030トン)、福島(2万5700トン)と続く(2018年産、農水省調べ)。

 蛇足だが、世界の生産量となると、4139万トンの中国が1位。2位はアメリカで、3位トルコ、4位ポーランド(5位インド)と聞くと、意外な国名に驚く人は少なくない。

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