100年人生が楽しくなる半日断食

医師は35年前から実践 朝食抜きの1日2食で体脂肪を燃やす

糖質制限を行えば、脂の多い肉など、おおむね食べ放題

■半日断食の注意点は?

 では、なぜ1日2食の半日断食が内臓脂肪を落とすのか。

「例えば、夕食を前日の夜7時に食べたとすれば、朝食を抜いて正午に昼食を食べた場合、食事をしない断食の時間は17時間になります。この間ずっと断食しているわけですから、当然、内臓脂肪の元凶となる糖質の摂取はゼロです。何より、断食の間に内臓脂肪をはじめとする体脂肪がメラメラと燃焼し続け、ストンと落ちるのです。午前中の活動に備えるなら、体脂肪として蓄積されている体内エネルギーで十分賄えます。私の1日2食ですが、ステーキランチを食べるときは、ライスを断ります。肉の糖質はほぼゼロですから、野菜の分だけで糖質5グラム未満。時間がない時は近くのコンビニで豚しゃぶサラダか蒸し鶏サラダ、それに茹で卵2個を買い、マヨネーズをかけて食べることも。夜にはよく『和食さと』でしゃぶしゃぶ食べ放題をいただきます。ロース、ヒレ、バラの他に野菜、キノコ、豆腐といった具材が、お腹いっぱい食べられます。シメはご飯ではなく、生卵で卵スープにします」

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江部康二

江部康二

1950年、京都府生まれ。京都大学医学部卒。高雄病院理事長(内科医、漢方医)。日本糖質制限医療推進協会代表理事。近著に「内臓脂肪がストンと落ちる食事術」(ダイヤモンド社)がある。

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