「タンパク質には必須アミノ酸、脂質には必須脂肪酸がありますが、これらは体がつくることはできないので食べ物から摂取する必要があります。一方、必須糖質はありません。人の体には、必要なブドウ糖を体内でつくり出す糖新生という仕組みが備わっていて、糖質制限をしても健康に悪影響は及ぼしません」
日本人の成人は1日当たり平均で240グラムの糖質を取っている。糖質制限を広めた高雄病院では1日当たり糖質30~60グラムが最も効果的な糖質制限食としているが、まずは100グラム前後を目安とするのがいいだろう。
実際にどのような食品を控えればいいのか。
「日本人は糖質の多くをでんぷん食品(ご飯やパン)から取っているので(摂取カロリーの約50~60%)、主食をカットするだけで糖質も内臓脂肪も劇的に減らせます。ご飯の他におかゆ、雑炊、チャーハン、食パン、ラーメン(中華麺)、うどん、パスタ。意外にもそばはでんぷんが主原料で、つなぎの小麦粉を入れない十割そばでも糖質に大差はありません。ジャガイモ、サツマイモ、ポテトサラダや肉じゃがもカット。片栗粉や春雨、和菓子、洋菓子、せんべいにおかき、アボカドを除く果物。甘いものではドライフルーツやハチミツ、黒糖、和三盆(=砂糖)、さらに魚肉ソーセージやちくわ、かまぼこも、つなぎにでんぷんや砂糖を使っていますのでNG。サンマのかば焼きやサバの味噌煮の缶詰、牛乳や豆乳にも糖質が含まれています」
100年人生が楽しくなる半日断食