独白 愉快な“病人”たち

聞こえづらくなると心の視野が…宇崎竜童さん語る内耳破損

宇崎竜童さん(C)日刊ゲンダイ

■もっと気軽に皆さんが補聴器を使えるようになるといい

 そんなとき、雑誌のインタビューで「耳が聞こえにくくなった」という僕の記事を読んだある補聴器メーカーの方が、補聴器を贈ってくださったんです。その後、何個か補聴器を替えて、補聴器にもいろいろあることが分かりました。小さな音を多く拾ってしまって肝心の声が聞きづらかったり、常にノイズが聞こえていたり、耳のサイズに合わずに違和感を感じたり……。

 いまつけている補聴器はとても小さい。耳の穴に粘土を入れて密着させ、型を取って自分の耳穴に合った形でズレることもなく、とても調子がいい。最近、もっといいモノが出たらしいので、また見に行こうと思っているところです。

 補聴器をつけることを恥ずかしいと思う人がいらっしゃるようですが、僕はそうは思わない。目が悪ければ眼鏡をするように、耳が悪ければ補聴器をつければいい。もっと気軽に皆さんが補聴器を使えるようになるといいと思います。ただ、良い補聴器は高額です。保険が利くなどして値段が安くなると、もっと多くの方が気楽に使えるようになると思います。

4 / 5 ページ

関連記事