「いつの間にか骨折…」が引き起こす脳梗塞に要注意

骨折連鎖から「寝たきり」も

■ビタミンD、ビタミンKの摂取も必要

「中高年の椎体骨折は、骨粗しょう症性椎体骨折とも呼ばれ、骨粗しょう症が主な原因です。骨がスカスカになる骨粗しょう症には『原発性』と『続発性』があり、原発性は遺伝的要因と加齢に、無理なダイエット、栄養の偏りや運動不足などの生活習慣が加わった複合的な他因子疾患です。続発性は別の疾患の影響で骨密度が低下し、骨粗しょう症を発症するものをいいます」

 そもそも骨は骨を作る骨芽細胞と、骨を壊す破骨細胞が働いている。この2つの働きにより、骨は毎日少しずつ作り変わっている。年を取ると全体的な働きが弱まり、破骨細胞の働きが相対的に強くなるため、骨は徐々に弱くなっていく。

「骨を丈夫にするにはカルシウムが必要です。牛乳や乳製品、骨まで食べられる小魚や大豆や大豆を使った製品や葉物野菜に多く含まれるため、これらの食品を摂取することが大切です。ただし、それだけでは骨は強くなりません。小腸からの吸収を促進するビタミンD、吸収されたカルシウムが骨に取り込まれることを促進するビタミンKなどを同時に取る必要があります」

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