食道がんの手術は、外科手術の中でも特に大がかりで、首と胸と腹部の3カ所を開きます。食道を切除すると、食べ物の通り道がなくなるため、胃を細く管状にして喉とつなぐため、手術時間は7~8時間に及びますから厄介でしょう。
こうした事情から、食道がんも早期発見、早期治療がとにかく大切。そのためには1年に1回の内視鏡検査が重要です。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁
1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。