また、英国のニューキャッスル大学とグラスゴー大学の研究グループによって行われている「DiRECT」(糖尿病を寛解するための臨床試験)には、2型糖尿病患者298人が参加しています。これらの患者は低カロリー食を実施し、ウオーキングなどの運動を毎日行うとともに、専門スタッフからストレス対処法や睡眠法についてのアドバイスを受けています。
このうち、発症後6年以内の2型糖尿病患者64人を対象に、食事療法や運動療法を中心とし集中的に体重コントロールに取り組む群と、従来通りの治療を行う群に振り分け、12カ月後の結果を見ました。
すると、集中的に体重コントロールに取り組んだ群は肝臓や膵臓にたまった脂肪も減少し、血中の中性脂肪が低下。それに伴い、血糖コントロールが改善し、血糖値が正常化。約半数にあたる29人が2型糖尿病から離脱できたのです。
進化する糖尿病治療法