更年期を知って夫婦円満

「セックスとはこうあるべき」を押しつけていませんか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 妻側は「セックスは夫がリードするもの」と、ただ横たわって夫任せ。コンドームや潤滑ゼリーも夫が用意。

 一方、夫側は「セックスを求めたら妻は応じるのが務め」と思って、妻がリードし始めると、ふしだらだと感じ、時にそう指摘する。

 また、男女共通では、太ったなど体の見た目の変化を指摘。セックスに応じなければ、「浮気する」などと脅す。

 どれも、なれ合いの仲であるがゆえに、言いたいことを言ってしまう。任せっきりにしてしまう。自分の経験も含めて耳が痛い話ですが……。性は日常生活の延長線上にあるため、軽視されがちですが、食事や睡眠と違って、相手がある行為だと改めて私たちは肝に銘じるべきでしょう。

 放置しておくと、夫婦間で大きな溝が生じるのではないか。更年期世代だからこそ、学生時代に性教育で学べなかった相手への尊重を念頭に置き、性生活を改め、一緒に生きるパートナーとして夫婦関係をつくっていただきたいと思います。

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小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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