独白 愉快な“病人”たち

格闘家の征矢貴さん「クローン病」との壮絶バトルを語る

征矢貴さん(C)日刊ゲンダイ

 僕は短い方でしたが、生物学的製剤を長く使っている人ほど、苦しい期間も長いと聞きました。今は、調子が悪い時に漢方薬を飲む程度です。鍼はお守り的に週1回通っています。

 この病気は自分の免疫力が正常な組織を攻撃してしまうので、多くの治療では免疫力を抑える薬が使用されます。でも、それは一時的に症状を抑えるだけで、薬に頼る体をつくってしまう。根本的には逆に免疫力を上げることが寛解への道。その過程では壮絶な闘いがありましたが、乗り越えた僕は今、薬からも症状からもほぼ解放されました。

 免疫機能を狂わせる主犯はストレスだと思っています。なので、なるべくノンストレスで生きていこうと思うようになりました。まあ、生きていればノンストレスなんて無理ですけど、トレーニングはどうしたら短時間で集中してできるかを考え、生活ではなるべくポジティブな人の近くにいるようにしています。

5 / 6 ページ

関連記事