病気を近づけない体のメンテナンス

【胃】手術後の食事はよく噛む、ゆっくり食べる、腹七分目

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 また、お腹の手術をすると、腸は多かれ少なかれ癒着する。その癒着の仕方が悪いと、腸の内腔に細い場所ができたりして「腸閉塞」を起こしやすくなる。

「胃切除後の後遺症としての腸閉塞は、食べた物が腸管にとどまって通らなくなる障害です。あまり噛まないで早食いしたり、海藻やキノコ類など繊維の多いものを食べ過ぎたりすることなどが原因になります。早食いしたらお腹が痛くなったり、食後一定の時間が経つとお腹が痛くなったりする症状がある場合は、腸管に狭い場所がある可能性があるので、食事の取り方に注意した方がいいです」

 ただし、腸閉塞になっても、手術が必要となることは少なく、飲食をやめて消化管を安静にするなど保存療法で多くは治るという。

 脂肪分の多い食品は消化が悪いので、脂肪性下痢になりやすかったり、アルコールもすぐに腸に行くので、酔いやすくなる。しかし、注意する飲食品はあまり神経質になる必要はなく、何か症状があったら少し控える程度にした方がいいという。とにかく栄養量や体重の維持が大切になるのだ。

4 / 4 ページ

関連記事