病み患いのモトを断つ

松本零士さんは伊で救急搬送 海外旅行の高額医療費の備え

訪問先のイタリアで倒れた漫画家の松本零士さん(C)日刊ゲンダイ

 ジェイアイ傷害火災保険が今年7月に発表した「2018年度海外旅行保険事故データ」が興味深い。海外で事故を起こした割合を示す「事故発生率」は、3・7%。保険金支払い件数を保険加入者数で割って求めたもので、前年度より0・28ポイント上昇している。27人に1人だから、意外と多いだろう。

 その名目は、病気やケガの治療費や搬送費用を補償する「治療・救援費用」が46・4%と断トツだ。手荷物の盗難や破損を補償する「携行品損害」26・9%、偶然な事故での出費を補償する「旅行事故緊急費用」23%と続く。

 旅行先のエリア別にみると、北米、アジア、オセアニアでは「治療・救援費用」が多く、「携行品損害」はヨーロッパやアフリカで目立つ。

2 / 4 ページ

関連記事